上階の住人

引っ越しをした当日は、夜遅くまで新居の部屋の荷物を整理していました。
夜中の1時頃までかかってしまったと思います。

そして、いざ寝ようと電気を消してベッドに入ったら、女性のハイヒールの音が「コツコツコツ」と響いてきました。
上の階の住人が帰って来て、階段を上っていたのでしょう。
真夜中にこんなに大きな足音を立てなくても、と思いました。
寝ていたら起されてしまうような、大きな音でした。

しかし、音の問題はこれでは終わりませんでした。
その女性は、私の部屋の上階に住んでいるようでした。
時折、ドンドンという足音が聞こえたり、押入れの扉を開くドンという音が聞こえてきました。

眠かったので寝ようとしましたが、10分くらい経つと物音で起されてしまいます。
引っ越し作業で体も疲れていたのに、なかなか眠れません。
この夜は、約2時間で5〜6回ほど起されたと思います。
翌日は仕事なので、7時に起きなければなりません。
翌朝、時間には起きることができたけれど、あまり眠れたような気がしませんでした。
体も疲れていました。

部屋を見学した時には、上階の人は不在だったようなので、足音なんて全く聞こえませんでした。
この時点で、この部屋を選んでしまったことを後悔しました。